弁護士×中小企業診断士の視点:非上場株式の買取業者について
1.非上場株式の買取業者の台頭
非上場株式が、敵対する少数株主によって、非上場株式の買取業者に売却・譲渡されて、買取業者から株式譲渡承認請求(取得承認請求)等をされ、その結果、会社が譲渡された株式を指定買取人や自社株等によって、買い戻さざるを得ないケースが増えてきている。
事業承継の増加⇒トラブル型の事業承継の増加⇒行き場を失った非上場株式の増加というサイクルから出てきた、近時、社会問題となっている事業承継のいわば負の面といえる。
弁護士によっては、買取業者を「悪質な業者」と断定し、会社側のみならず、少数株主側に対しても、安易に売却しないよう慎重な対応を呼びかけている。